WCPロシア 強豪苦戦

WCUPロシア大会

ブラジルvsスイス
試合結果を先に知ってしまったので、半分興ざめではあるがどんな動きだったのか
観ておきたくて観戦。
ニュースで伝える内容と自分で観た内容がいかに異なるのかを体験できたいい機会だった。

WEBのニュースを観ると、ブラジル暗雲垂れ込めるとかネイマールへのファール集中、
後半ブラジル怒涛の責めも実らずとか書かれていたので、ありゃりゃと思いながら
観たのだが、ところがどっこい。
まあ一言で言えば流石世界のトップランカー同士の良い試合って感じ。

確かにブラジル相手にスコアレスではなく0-1から追いついての引き分けに持ち込んだ
スイスが良い試合したのは勿論だが、別にブラジルがそんなに悲観的になる程悪かった
わけではなかった。

ディフェンスはあのセットプレーでの失点以外は、まあガッチリだったし何よりも
とにかく相手がゴールを向いてボールをもらうケースが少なかった。

キラーパスになりそうなコースはしっかりと潰してカットしてるし、まあCBにしても
とにかく落ち着いてる。嫌らしい位に落ち着いて、とにかくピンチに見えてもボールを
無闇にタッチに出すような事はしない。

全体的にやっぱりブラジルペースでの試合。
スイスも立ち上がり10分までは元気あるけど、スタミナがブラジルは桁違い。
結局最後の15分あたりでブラジルが猛攻を見せたのも素としてはスタミナの違いから。
特別にブラジルが仕掛けていたわけでは無いが、やはりあと1歩がスイスは出なくなった。

サッカーはあの広いスペースを11人で分担するチームスポーツなのだが、
やはり個人のスキルが相手より5%でも高いと5%*11人となるのだなと感じた。

しかしスイスにしてもニュースで伝えられたような、ファール連発で無理矢理に止めると
いう感じは少なかった。これがレベル高いチーム同士なのだろうか。
観ている限りはネイマールが持つたびに蹴られて倒れて、試合がブチブチと途切れるなんて
感じはなかった。

この試合でブラジル不調とか得点力不足なんて言えないと思うけどな。
相変わらず世間一般にはスイスとかベルギーって小国/弱小のイメージなのかね。
11,15の動きも良かったし、15なんてブラジルらしいガッツリスタミナ満タンのゴリゴリ感だし、
11はシャープな動きしていたし、中盤不在とも思わないし、フランスやアルゼンチンに
比べれば、全く問題無く見えた。
ということで、今回もブラジルは予想通り上位まで残りそうな感じ。

フランスvsオーストラリア
期待のフランスなのだが、おいおいどうしたって感じ。
結果的には2-1で勝ったものの、相変わらずのスロースターターなのかなぁ。。
ゴリゴリパワー系のオーストラリアに互角に戦われて、華麗にパスワークで
かわすなんて予想が吹っ飛んでしまった。タレントは多くいると思うのになぁ。
やはり最前列に迫力不足を感じてしまうな。

まあ初戦にピークを合わせるようなチームじゃないのは分かるけど。
勝ったはいいがちょい不安。

で、アルゼンチン
Cロナウド同様にまだメッシの凄さをWCUPで知らない自分としては、今回ラストチャンスの
メッシに期待なのだが、うーん。何故なのかな？
あんなにバルセロナでは輝いているはずなのに。それこそ今回のチームもメッシが
最大限に活躍できるように編成していると思うのだが。

解説の岡ちゃんは、しきりにメッシ依存を嘆いていたが、
まあメッシと心中というチーム作りには別に異論ないし、メッシ以外のセットを
組んで練習する位なら、メッシ中心で優勝狙うのが筋と思うけどね。

いろいろとアルゼンチンの評価はあるにせよ、まあ何をおいても初出場アイスランドの
大健闘を讃えた方が良いのかもね。
個のスキル差をチーム力でカバーして、この試合に全てを賭けるみたいな気迫、気持ちが
常勝アルゼンチンをイライラさせたのかもね。
この位の意気込みで我が日本も飛び込んで欲しい。

どんな形であれ、アルゼンチンから1点をもぎ取ってアルゼンチン相手に勝ち点1を
取ったというのは、とんでもない大殊勲だよ。
さてアルゼンチンはこの試合からどんな修正してメッシを活かしてくれるかな。

最後は優勝候補1番手のドイツ。
試合自体全部見てないけど、初戦メキシコに0-1敗戦。
メキシコだってWCUP常連だし、負けることもあり得るだろうけど、
スコアレスでの敗戦というのが痛い。
しかしメキシコも試合運びは上手なのだろう。早々にリードしてドイツ相手に
それを守りきってしまうという強さ。
ドイツも2戦目をどう立て直してくるか。